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2014/11/17  1/2ページ

格安スマホの台頭と料金の内訳(1)

スマートフォンが出てきて料金が上がったと嘆く人も多い。一方でそういうニーズに応えて、格安スマホのサービスも出始めている。格安スマホはなぜ安いのか? 有名キャリアのサービスとどう違うのか? 調べてみた。

3大キャリアのスマートフォン料金は…?


 3大キャリア…NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアは軒並み、フィーチャーフォン時代と比較して、値段が上がっていると感じている方も多いだろう。実際にどの程度、あがっているのだろうか? 下記で比較をしてみた。

3大キャリアの料金比較
本体の値段などは考慮しない(2年契約による基本料金割引のみ全キャリアで適用)。料金はすべて税抜き

 携帯電話は通信に3.9G(LTE)を利用しておらず、回線は3Gのみのため速度に難があるが、容量制限もなく安い。スマートフォンに切り替えるとau、ソフトバンクの場合、約2,000円アップし、容量制限がついてしまう。携帯電話と比較すると30%ほどの値上げになっている。


 容量制限の5GBも難しい数字だ。Twitterを頻繁に見る方で、フォローが多い方はタイムラインを表示するたび、画像が出るとそれだけで何十MBも使う場合もある。大きなゲームアプリをダウンロード数百MBから1GBに到達するケースもある。動画も最近は画質が良いため、容量制限に達しやすい。


 設定内にある「データ使用量」の項目、あるいは通信容量を測定するアプリなどで確認してみてほしい。日々のアプリ更新や、閲覧などの通常使用だけでも、意外と容量を使うことに気が付くだろう。5GBとは潤沢に使える容量ではなく、ある程度考えながら使わないとすぐに制限に達してしまう数字だと考えた方が良い。携帯電話と比較して、値上げされているにも関わらず、インターネットの利用に不自由さを感じることに理不尽を覚えたユーザもいるのではないだろうか?


格安スマートフォン料金とその理由


 ほぼ同じ容量制限で、ここで示された料金よりもかなり格安料金でサービスしている通信サービスがある。ソフトバンク傘下にあり、イーモバイルとウィルコムが合併してできたワイモバイルや、通信のみを提供しているイオンのSIM(Subscriber Identity Module Cardの略)などがそうだ。ワイモバイルがプランによるが4,000円前後、イオンのSIMが2,000円弱となっている。

3大キャリア以外の料金一例
通信容量や速度などが違うため簡単に比較はできないが、5,000円を切るのはかなり安いと言える。料金はすべて税抜き

 何故安いのか? ただ安いだけということはないはずだ。その原因を探ってみると様々な要因があるようだ。単純に後発のために安くせざるを得ないという事情は当然として、可能性の1つとしては、ワイモバイルに機種の選択肢が極端に少ないことが挙げられる。


 スマートフォンを購入したことのある諸氏はご存じだろうが、初期費用は大抵0円。それにせいぜい事務手数料を加えた料金程度である。これはキャリアが販売店に出している「販売奨励金」という制度により、可能になっている。しかし機種数が極端に少ないワイモバイルの場合、これがない、あるいは比較的安く済んでいるのでは、と考えられる。


 またNTTドコモ、au、ソフトバンクは、過去のインフラが足を引っ張っている可能性もある。過去、日本中に設置したアンテナなどの施設は当然古いものであり、新規のアンテナ設置に加えて、電波の世代が更新されるたびにこれらを交換したり、アップグレードしたりする費用がかなりかさんでいるはずだ。新規参入のワイモバイルにはこうした費用も抑えられる。


 インフラの差異…選択肢として選べる周波数帯の少なさもある。例えば、現在ワイモバイルが前面に押し出しているスマートフォン・ネクサス5(LG)。こちらが機種的にLTEに対応しているのは800MHz、850MHz、900MHz、1,800MHz(1.8GHz)、2,100MHz(2.1GHz)、2,600MHz(2.6GHz)だ。うち、2014年11月現在ワイモバイルで利用できる帯域は1.8GHzのみ(ネクサス5は対応していないようだが、2015年末頃よりキャリアの持つ帯域として700MHz帯域が加わる予定)。ということは1.8GHz帯域が混んでいるなどの都合で接続できない場合は、LTEより低速の回線を利用せざるを得ない。


 他社と比較するとインフラの整備度合いは歴然としており、3キャリアではLTEだけでも3帯域以上揃えている。受信できるかは機種の対応にもかかってくるが…例えば最近機種であるiPhone6では相当数の高速無線に対応しているようだ。そもそも1.8GHzの帯域自体、他社で使われているLTE帯域のいわゆる700MHz~900Mhz帯域「プラチナバンド」と比較して、つながりやすさでは劣っている。1.8GHz帯域の場合は、仮にエリア内であっても密閉度の高い屋内や、地下などでは届きにくくなる場合もある。スペックで比較した場合、こうしたインフラの差があるわけだ。

>>ほかにも周波数帯割り当ての問題が…


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