岡山県 岡山市様
より強固な出口対策と、インターネット接続系・LGWAN接続系で使用する端末のセキュアな
1台化を実現。900台以上のPC削減に成功。
- 自治体名:岡山市
- 職員数:9,284 人(令和7年4月1日現在)
- 所在地:岡山県岡山市北区大供1-1-1
- 人口:709,315 人(令和8年1月1日現在)
- 面積:789.95㎢
- 政策局政策部デジタル推進課
情報システム担当課長
藤田 求 様 - 政策局政策部デジタル推進課
主査
頼正 剛 様 - 政策局政策部デジタル推進課
主査
光瀬 賢一 様 - 政策局政策部デジタル推進課
主任
岩渕 峻亮 様 - 政策局政策部デジタル推進課
主任
松下 大峰 様 - 政策局政策部デジタル推進課
主事
林 純平 様 - 政策局政策部デジタル推進課
主事
丸山 雄平 様 - ※取材時2026年1月現在の情報です。
- ライセンス数 6,974 台
- セキュリティプラットフォーム ベーシック evolution /SV
- セキュリティプラットフォーム トレーサオプション
- セキュリティプラットフォーム イントラネットオプション
- セキュリティプラットフォーム エンクリプションオプション
- セキュリティプラットフォーム ストレージエンクリプションオプション
- セキュリティプラットフォーム セパレートオプション
- スーパーサーチエンジン
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中国地方の政令指定都市、岡山市様。桃太郎のモデルとなった大吉備津彦大神を祭る吉備津神社をはじめ、桃太郎伝説に由来のある神社や遺跡が市内に数多く存在します。文化庁は「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」として日本遺産に登録しています。またこうした誰もが知る物語の故郷であるだけではなく、岡山市様は一大経済圏『岡山都市圏』の中心都市としても重要な役割を担っています。
αモデルからβ´モデルへの移行を果たされた岡山市様は、メインの業務端末をLGWAN接続系からインターネット接続系へ移行する際のセキュリティ対策としてセキュリティプラットフォーム(以下、SeP)をご採用されました。また移行に際し、特定のLGWAN接続系業務に必要と試算されていた端末約1,000台を、セパレートオプションの活用により900台以上削減することに成功されています。利便性とセキュリティの双方をSePの活用によって高められた岡山市様に、その取り組みについてお話を伺いました。
β´モデルへの移行
SePで利便性を妨げず
さらなるセキュリティ強化を実現
SePを導入されるきっかけについてお聞かせください。
林氏 導入当初の令和4年時点では、情報セキュリティ体制の強化を目的に、自動暗号化機能やリリースフォルダを活用した出口対策を軸としてSePを導入しました。その後、令和8年度予定の新庁舎移転計画を進めていたこともあり、この機会にデジタル推進課としては様々な働き方への対応や労働環境の見直し、庁内ネットワーク構成の切り替えなどを検討することになりました。
将来を見据えたIT環境のあり方を検討する中で、多様な業務に柔軟に対応できる仕組みが求められていました。そこで現状の環境や将来の拡張性などを総合的に比較・検証した結果、β´モデルへ移行することが最適であるという結論に至りました。β´モデルで岡山市が想定している情報セキュリティ体制のイメージと、すでに導入していたSePの多彩な機能は非常に親和性が高く、引き続き、SePを活用した情報セキュリティ体制構築を進めています。
β´モデルへの移行について詳しくお聞かせください。
林氏 まず利便性向上への強い要望がありました。従来のαモデルでは、インターネットの利用にVDI環境を用いた画面転送方式を採用していましたが、ほかのサービスやシステムの導入・利用に制約が多く、インターネット閲覧時にもログインのような操作が必要でした。また、VDI環境から庁内環境へファイルを持ち込む際には煩雑な手順が求められ、業務以外の作業にも多くの時間を費やしていました。現在は、β´モデルへ移行したことで、インターネット接続系に多くの業務を集約でき、利便性の問題が大きく改善しています。αモデルではインターネット接続系からLGWAN接続系へのファイルを取り込む作業の負荷が大きかったですが、現在ではインターネット接続系でそのまま業務ができるようになったため取り込む作業自体が不要になりました。
一方で、β´モデル移行に伴う利便性向上とトレードオフとして懸念されるのがセキュリティです。しかしSePにより、利便性を損なうことなくβ´モデル環境においても高いセキュリティを担保しています。
松下氏 β´モデルの採用により、クラウドを利用するシステムへの移行も進んでいます。αモデルでは採用できるシステムがオンプレミス環境で利用できるものに限定されていましたが、クラウドシステムも選択肢として考えられるようになった点は大きな変化です。







専用端末1,000台が必要な試算から
セパレートオプションで
900台以上削減へ
β´モデルへの移行に際してはセキュリティ体制の構築のみならず、セパレートオプションを用いて、端末台数の削減もされています。
頼正氏 SeP導入の主目的は先ほど申し上げた通り、自動暗号化機能などによる出口対策を施すことで、β´モデル移行後も高いセキュリティレベルを維持することでした。しかし、ハミングヘッズさんと打ち合わせを進める中で、SePの「セパレートオプション」が、端末削減や働き方改革に直結する機能であることが分かり、追加導入を決定しました。
β´モデル移行に向けて、職員へのヒアリングを実施し、LGWAN接続系に残す業務を洗い出した結果、追加で1,000台ほどの端末が必要という試算になりました。
しかし、新庁舎に移動した際にはフリーアドレス化も想定している中で、業務に必要だからと通常の端末に加えて、専用の業務端末を持つ複数台運用は現実的ではありません。そこで、セパレートオプションを利用し、1台の端末で必要な業務環境へ切り替えを行う構成としたことで、専用の端末が100台程度あれば十分という結論に至り、900台の端末削減を実現しました。
岩渕氏 LGWAN接続系の業務で利用していたシステムをインターネット接続系に移行するにあたって、個人情報に関する機密性の問題があります。総務省の情報セキュリティポリシーガイドラインでは個人情報の機密性は3段階のうち「3 最重要機密」とされていました。令和6年の本ガイドライン改定で、機密性3の情報に関して3A、3B、3Cの分類がされ、3Cに関しては高いセキュリティ要件を満たしたインターネット接続系上での取り扱いが認められるようになりました。
そこで岡山市でもインターネット接続系に移行するシステムを精査しました。加えてSePの機能などを考慮した結果、多数のシステムをインターネット接続系に移行可能という結論になったことがセパレートオプションを利用する後押しになったと思います。
β´モデルへの移行に向けては大幅なネットワーク構成の変化もあり、様々な苦労があったのではないでしょうか。
頼正氏 スケジュールがタイトな中でハミングヘッズさんが尽力してくださり何とか形にすることができました。庁内LANの切り替えだけでも、現場では混乱が起きるかと構えていました。いざ、ふたを開けてみると、大きな問題は発生しませんでしたね。
光瀬氏 SePの運用として、ファイルを持ち出す際には、上長承認が必要となる「リリース承認フォルダ」を新たに利用する変更がありました。それまでは特に承認を必要とはしていなかったため、導入当初は手順に関する案内やフォローに気を配りました。最近では運用にもすっかり慣れ、問い合わせもほとんどなくなっています。
丸山氏 リリース承認フォルダでは、ファイルを持ち出すたびに承認が必要になるため、上長の手間が増えたのは事実です。しかし、上長も承認をシステム化することで、より確実で強固なセキュリティ対策になることは十分に理解しています。そのため、大きな不満はでていません。現場レベルでも「本当に必要な持ち出しなのか」都度判断を求められることが全庁的なセキュリティ意識の向上にもつながっています。
運用方法の変更に伴い、職員の方への説明も大変だったのではないでしょうか。
林氏 環境移行により問い合わせは増えましたが、β´モデルの運用やSePの機能は思った以上にスムーズに理解をしてもらえました。
藤田氏 デジタル推進課で、全庁に向けて説明会を複数回実施したことが大きかったと思います。説明会は、職員の理解を得るだけでなく、切り替えた後にデジタル推進課が受ける負担を軽減するという意味もありました。Web会議を活用し、曜日や時間帯を分けて開催することで、多くの職員に参加してもらうことができました。また、寄せられた問い合わせと回答をポータルで共有しました。ほかの職員もポータルを見ることで自己解決できるケースも多く、日を追うごとに問い合わせは減少しました。
岩渕氏 問い合わせの多くは、業務運用に関するもので「不便になった」というような声はほとんどありませんでした。
β´モデルへの切り替えにより、インターネット接続系にメイン業務が移り利便性が増しています。職員の関心は、使い勝手の問題よりも、業務をインターネット接続系へ移すことによる情報セキュリティへの不安が中心でした。そのため、承認フローが増えたことについてもセキュリティ向上の観点から納得してもらえ、不満につながることはなかったです。
想定以上に効果を発揮した
SePの機能
導入時には想定していなかったもので、岡山市様のお役に立てた機能はありますか?
林氏 ストレージエンクリプションオプションの一機能である「データ抹消ツール」は非常に重宝しています。庁内の端末はすべてリース品のため、端末更改時にガイドラインで要求される端末破棄要件の一つである物理破壊ができません。さらに出先拠点も多く、対象となる端末も膨大でした。こうした事情から、返却前に行うデータ消去は大きな負担でした。それに引き換えSePの「データ抹消ツール」は、驚くほど迅速にガイドラインで要求される暗号化消去ができ、大変助かっています。
岩渕氏 「データ抹消ツール」がなければ、各職員が個別に消去ツールを利用したり、リース会社への返却後にHDD破壊の証明をもらったりなどの作業が必要です。さらに情報の機密度によっては、破壊時に立ち会いも必要になります。そうした手間がすべて不要になり業務負荷は大幅に軽減されましたね。
林氏 セパレートオプションも、利用しているうちに当初の想定よりさらに便利な使い方があると感じています。たとえば、同じLGWAN接続系モードでも制限を変えた複数のモードを追加できる点が有効です。
モードはいくら作成しても費用は変わらず、業務ごとに専用モードを追加していくことで、さらに業務専用端末を減らせます。それによりセパレートオプションを導入したコストメリットもさらに大きくなっていくと思います。
幅広い業務環境への対応を
仮想化に頼らないSeP活用で
コスト削減して実現
今後のSeP活用についてお聞かせください。
頼正氏 行政業務は多岐にわたり、それぞれに適切な端末環境があります。セパレートオプションで業務ごとに最適な環境を構築できれば、大きな追加コストをかけることなく実現できますので、今後も活用は続けていく予定です。これまでは、新しい業務の追加に対しては仮想化技術で対応するのが常套手段でしたが、コストが大幅に跳ね上がってきており現実的ではありません。しかし、SePの機能をベースに考えていけば、コスト・セキュリティ両面で優れており、活用の幅が広がっていくと考えています。
林氏 基幹系業務については、国の指針がどうなるか天秤にかけながら決めていくことになります。将来的にはガイドライン上でも問題のない業務をセパレートオプションで巻き取る可能性もあります。
もちろん、基幹系業務となれば、さらに慎重な扱いと職員リテラシーの向上とを並行して進める必要があります。情報漏洩やセキュリティ事故を決して起こさないようバランスをとりながら進めていきます。
業務の効率化、働き方改革、労働環境見直し、と先進的な意図をもってβ´モデル移行に踏み切った岡山市様。その過程でSePの機能を活用し、利便性を損なうことなく高度なセキュリティ環境を構築されています。さらにセパレートオプションによる業務環境統合によって端末の大幅削減という大きな成果も実現されています。
今後もSePを活用しながら、さらなる利便性向上とセキュリティ強化を進められる岡山市様のIT環境をハミングヘッズも微力ながらも支援させていただければと考えております。
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※本内容は、2026年2月現在のものです。製品・サービス内容・仕様については事前の予告なしに変更されることがあります。
※ハミングヘッズ、ハミングヘッズセキュリティプラットフォームはハミングヘッズ株式会社の商標または登録商標です。その他記載されているブランド名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
