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欧米で主流に!? ホワイトリスト型のコンピュータセキュリティに迫る!!

コンピュータウイルスが人命を奪う事故を!

2015/3/20  1/1ページ

あらゆるところにPCが導入

 現在、コンピュータはあらゆるところに導入され、機器間が通信でつながれてきています。最近はM2M(Machine to Machine)といって、機械と機械を通信でつないだ技術が浸透しています。身近な所では自動販売機、エレベーター。広くはプラント設備など様々な機器間で通信環境が整ってきています。

 こうした事例の最たるものが自動車です。近年では、自動車部品全体における電子部品の割合がおよそ40%にまで高まるほどになっています。さらに自動車に組み込まれる部品のなかには、外部のネットワークにつながっているものも多くなってきています。スマートフォンを活用した情報サービスも次々と車のなかに組み込まれており、USBをつなぐのももはや日常化しています。

電気自動車のように電子部品の割合が高くなっている

 これまでスタンドアロンだった自動車の制御システムや、CAN(車載ネットワーク)がインターネットと接続されてくるということになると、当然セキュリティも課題となります。

 すでに、カリフォルニア大学のStefan Savage氏やワシントン大学の河野忠義氏の研究では、遠隔から車載ネットワークに侵入できることが2011年に実証されています。そのため、現時点で、発生の危険性があると考えられているものは、リモートキーロックを電波妨害したり、遠隔操作によって車両の利用停止にされたり…といったことが想定されています。

自動車を狙うマルウェアも

 こうなってくると、自動車システムを破壊してしまうマルウェアが出てくる可能性も否定できません。運転中、ウイルスに自動車のシステムが乗っ取られ、大惨事につながり、人の命まで奪われてしまう…というケースも将来的には十分起こりうることです。

 そんな「人の命までも奪いかねない」サイバー攻撃。当然、アンチウイルスソフトがキモになってくるわけですが、今使われているのは、すでにサイバー攻撃を行ったソフトウェアやプログラムを登録するブラックリスト型と言われる方式。ですが、これは30年以上前につくられ、専門家は「効果が薄い」と常日頃から警鐘を鳴らしています。

 あらかじめ登録した者だけが許可される「ホワイトリスト方式」型のアンチウイルスソフトをPCに入れておくことが、自動車にも忍び寄り、人の命を奪いかねない「サイバー攻撃」を防ぐ本当の対策ということができる、ということなのです。

(山下雄太郎)

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