月島食道楽:レバーフライ特集第2弾

第40回「レバーフライ特集第2弾」

居酒屋とスーパーで出会える月島名物

2014/11/10

 「レバーフライ」は、薄くした豚や牛のレバーに衣をつけて揚げ、ウスターソースにくぐらせたもの。「レバカツ」とも呼ばれる。安価だが高い栄養価を誇る月島のご当地グルメだ。レバーに串を刺すなどしてテイクアウト専門で提供している4店舗については、2011年9月に食べ歩いた。今回は、居酒屋で酒の肴として提供されているものや、スーパーマーケットのお惣菜売り場に置かれているものを取り上げる。

大きさ、厚みともに最も食べごたえがあった「まさみ」のレバーフライ 500円
大きさ、厚みともに最も食べごたえがあった「まさみ」のレバーフライ 500円

 まず、今回食べ歩いた中で、最も食べごたえあったレバーフライを提供していたのがもんじゃストリートの二番街に店を構える「下町酒場 まさみ」。店頭に置かれたメニュー看板には超貴重という「まぐろ脳天刺身」など興味をかき立てられる品々が並ぶ。その中でも、「レバーフライ \500」の文字は一番上に書かれ、店内のメニューにも「月島名物」と冠されていた。繊細に千切りされたキャベツに横たえられた大らかな豚レバーのフライは、薄口のソースでしっとり。口に入れると、レバーの歯ごたえをしっかりと感じられるとともに、香りも広がる。


カラッと揚げた「築地本丸 月島店」
カラッと揚げた「築地本丸 月島店」

 次に、築地直送の鮮魚と限定品のプレミアム日本酒などが人気の「築地本丸 月島店」。店は、もんじゃストリート三番街を出て、清澄通り側に進むと右側の路地に見えてくる。レバーフライは、豚レバーをカラッと揚げている。口に入れて「カリッサクッ」とリズムよく衣を進んだ先に待つレバーには、臭みを感じなければ、油のしつこさもない。店の「ウースターソース」が深みのある味で、付け合せのキャベツにも箸が進む。一皿300円。


食べやすいサイズで値段も手ごろな鶴ちゃん
食べやすいサイズで値段も手ごろな鶴ちゃん

 もんじゃストリートの三番街にある「鶴ちゃん」。店内には吉田拓郎や長渕剛らのレコードジャケットやアニメのフィギュアなどが様々に飾られ、著名人のサイン色紙も多い。「月島名物 レバーフライ」は豚レバーで、ソースは甘過ぎず、それでもしっかりした味わいだ。衣のサクサクとした食感も味わえる。食べやすい大きさにカットされているのも特徴だろう。一皿250円。


 続いて、いくつかの月島のスーパーマーケットを巡ってみた。今回は、2店舗でレバーフライが総菜売り場に並んでいた。


懐かしい味がするグルメシティの「豚レバーフライ」
懐かしい味がするグルメシティの「豚レバーフライ」
 
存在感ある豚レバーを使用した文化堂
存在感ある豚レバーを使用した文化堂

 まずは、月島もんじゃストリートの3番街にある「グルメシティ月島店」。ここのお惣菜売り場に置かれた「豚レバーフライ」は、衣に白ごまがふりかけられ、一口噛めば濃厚なソースの甘さが口に広がる。レバーに臭みはなく、昔、駄菓子屋で食べたような懐かしい味がする。1個100円。


 月島駅直結のタワーマンションの地下に入居し、「街の冷蔵庫」を標榜する「文化堂」の月島店では、豚レバーを使用したレバーフライが売られていた。グルメシティの豚レバーフライと同じく、衣にはごまがふりかけられているが、ソースの甘みは抑えられている。レバーの厚みをしっかりと感じることができるとともに、香りも存在感あるものだった。1個150円。


 なお、今回紹介したスーパーマーケットに限らず、月島以外の店舗でもレバーフライ(レバーカツ)が売られていることがあるので、気になる方はまず、近所のスーパーの総菜売り場をのぞくのもいいかもしれない。


 近年、「ご当地グルメ」がブームになり、まちおこし・地域ブランドを目的に様々な「B級グルメ」などが各地で開発されている。しかし、月島のレバーフライは、半世紀以上前から専門店があるなど地域に深く根付いている味だ。下町酒場の雰囲気や限定酒とともに揚げたてを味わったり、持ち帰り専門店やスーパーマーケットで買って大勢で持ち寄ったりできるのも、複数店舗で提供されている月島のレバーフライの良さだ。

(高橋 慧)
月島レバーフライマップ(クリックすると拡大します)
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