魚河岸 あみ清

月島駅の9番出口すぐ。ほぼ「エキナカ」で、築地直送の鮮魚と豊富な日本酒・焼酎のラインナップが出迎える。手前左の初かつお刺し(\780)と、右のさつま揚げ(\560)があれば、酒が進む(価格は税抜き)

第37回「魚河岸 あみ清」

傘いらずで築地の刺身と日本酒を堪能

2014/5/15

 新緑広がる気持ちのいい季節になったものの、しばらくすると梅雨が来る。外へ出かけるのも億劫な時期だが、今回紹介する「魚河岸 あみ清」は、月島駅直結で傘いらず。しかも築地で仕入れた活きのいい魚とこだわりの酒を楽しめるお店だ。


 月島は「もんじゃ一辺倒」のイメージがあるものの、築地とは隅田川を1本挟んだお向いさん。店がその気になれば、いくらでも魚河岸から鮮魚を引っ張ってこられる好立地なのである。


 月島駅に直結しているタワーマンション「ムーンアイランドタワー」の吹き抜け地下に「あみ清」がのれんを出したのは2006年。JR常磐線の天王台駅前にもう1店舗あり、ご主人が天王台、月島の店は奥さんがそれぞれ切り盛りしている。

板前さんが腕を振るう刺身。カツオが光る
板前さんが腕を振るう刺身。カツオが光る

 さて、この店の魅力は何と言っても築地から取り寄せられている旬の魚だ。取材に伺った4月下旬に出されたのは「初かつお刺し」。江戸っ子の代名詞をぜいたくに頂戴した。カツオを捌き、皮に熱湯をかけて刺身にする「銀皮造り」は、見た目の鮮やかさもさることながら「皮と身の間に一番詰まっている」魚の脂も堪能できる調理法。切り身の厚みと照り、そして旬の味…。文句なしにうまい。


 自家製のさつま揚げも「よーく練りこみましたよ」と奥さんが言うとおり、プリプリの生地と、中に混じったぶつ切りのスルメイカのゲソが歯ごたえ抜群だ。年間を通じて店の看板メニューになっている。


 魚介ではないが、牛すじ煮込みも隠れた逸品。普通なら味噌煮込みが多いが、こちらでは「ピリ辛塩こぶ煮」で出している。

丁寧に温度管理され、出番を待つ日本酒たち
丁寧に温度管理され、出番を待つ日本酒たち

 これだけ「肴」がうまければ、当然欲しくなるのは酒。「あみ清」のもう1つの売りは、日本酒と焼酎のラインナップである。


 日本酒のメインは、「八海山」と「獺祭(だっさい)」。特に獺祭はこのところ人気急上昇中で、入手が困難になっているという。蔵元も工場を拡大したものの原料米が不足して生産が追い付かず、「プレミア価格」で販売する店舗もあるほど。この店では独自に仕入れルートを確保しており、安定して味わえる。「日本酒にも旬の酒がある」ということで、季節によって仕入れる銘柄も変えているという。


 焼酎も芋を中心にラインナップがズラリ。赤霧島を始め6本の芋焼酎がボトルキープ可能で、ボトルを10本続けて入れれば、11本目は無料にしてくれるという、財布にうれしいサービスもある。


 平日は酒好きのサラリーマン、休日は地元の人でにぎわう。現在は行っていないが、ランチ営業もスタートすることを考えているそうだ。交通至便で鮮魚をつまむならこちらで。

(中西 啓)
魚河岸 あみ清

魚河岸 あみ清
住所:東京都中央区月島2-10-2 ムーンアイランドタワーB1
電話番号:03-3536-7009
営業時間:17:00~23:00(ラストオーダー 22:20)
定休日:不定休
URL: http://www.amisei.jp/tukisima/
Twitter:@amisei