月島食道楽:cafe OLIVE

チョコレートワッフル\700、ツートンカラーで楽しむアイスカフェオレ\650。自家製生地の焼きあがった香りが店内に漂うと、ワッフルの注文が殺到するのもうなずける

第19回「cafe OLIVE」

手作りワッフルで地元に愛されるカフェ
2012/9/18

 もんじゃの匂いが漂う下町に、「おしゃれ」なカフェは似つかわしくない。


 …と思いきや、この「月島食道楽」を始めてから町内を探索してみると、これが意外とある。佃には「Luxe cafe」、月島には「タンプルタン」「月島カフェ」が、それぞれサラリーマンや地元ママに憩いの場を提供している。


 月島にある「もんじゃ以外」のお店を紹介していくこのコーナー、今回19回目となる「cafe OLIVE」も、もんじゃストリートの喧騒を忘れさせてくれる「おしゃれカフェ」だ。オーナーの古屋涼子さん、娘の未来(みく)さんで切り盛りしている。


 清澄通りからもんじゃストリートへと向かう人通りの多さにふと気がついたのが始まり。それからは涼子さんが1日の通行人を性別・年齢層でチェックしたり、コーヒー教室に通って毎日10数杯ものコーヒーを飲み比べてみたりと、入念な準備を行った。「コーヒーも油分があるから、お腹がタプタプで、胃がもたれて大変でした」と楽しげに語る涼子さん。


 お母さんの熱意に影響されて、未来さんも手伝い始めた。「最初はなんとなく手伝おうかな、というくらいの気持ちでしたけど、母がつけていたノートを見たら、(通行人を数えた)『正』の字でびっしりと埋まっている。これは本気だな、と思って」。涼子さんは「最初は夫と2人で店に立つつもりでしたけど、どうせ立ってもらうならオジサンよりも若い子の方がいいでしょ(笑)」と、ほのぼのエピソードを作りながら2010年6月にオープンした。

「タマゴサンド」は日替わりデザートとコーヒー付きで\800
「タマゴサンド」は日替わりデザートとコーヒー付きで\800

 お店が始まる直前に焼き立てを仕入れているパンを使った平日ランチ「たまごサンド」は、柔らかいパンから、あふれんばかりのたまごがうれしい。涼子さんのお手製ホワイトソースグラタンは、おかわりが欲しくなる。数量限定、なくなり次第終了なので、ランチを目当てに行くならお早めに。


 続いて、生地から自家製というワッフルも頂く。程良く焼きあがったワッフルと、生クリームにアイスの相性が抜群だ。キャラメルワッフルも人気があるという。また、季節限定のケーキなども全て自家製とのこと。


 お店をオープンした時、知らずに高級ブランデーをスイーツ作りに使っていたという。「後で酒屋さんに『え!? お菓子に使っちゃったんですか?』っていうくらい高いものだったらしくて(笑)。さすがに同じものではないですが、料理用のものは使っていません」(涼子さん)という偶然から生まれたこだわりも。


 開店から3年目。9割が女性客というが、「フジマート入って角の、白い店!」と、店名を覚えていない近所のお年寄りからも愛される、おしゃれだけど、気さくな店。仲のいい親子が、今日もやさしい笑顔でもてなしてくれる。

(中西 啓)
cafe OLIVE

cafe OLIVE
住所:東京都中央区月島3-9-3
電話番号:03-5534-8429
営業時間:月・火・木11:00~19:00 
       金~日・祝11:00~19:30
定休日:水
ブログ: http://ameblo.jp/cafeolive0608/