月島食道楽:アトリエ・バー・ティンtsukuda

落ち着いたバーで料金もチャージ料なしで控えめ。ヒューガルデン(奥左)\800、モヒート(奥右)\1000円
牛すじのハヤシ(真ん中)\800、自家製野菜のピクルス(右)\600

第18回「アトリエ・バー・ティンtsukuda」

月島・佃界隈でしっとり飲みたいならばココ
2012/8/20

 錫(すず)は英語でtin(ティン)と言う。比較的毒性が低く、日本でも昔から日用品・食器・花瓶などに使われている。


 月島駅から出て、清澄通り沿いに佃の方へ歩くと、無機質なビルが立ち並ぶ中、錫だろうか、金属で出来たおしゃれな看板が見える。月島・佃界隈でもんじゃ焼き以外のお店を紹介していく「月島食道楽」第18回は、店名を「錫」と名付けた大人向けのバー「アトリエ・バー・ティンtsukuda」を紹介する。


 先日「星時計 」を取材した際「良いお店がある」と聞いて、訪れてみた。うん。いい。早速この時期にぴったりだという「モヒート」をオーダー。ミントとライムの香りが夏っぽさを演出している。

モヒートはミントの葉がたっぷりで爽やか
モヒートはミントの葉がたっぷりで爽やか

 この近辺は元気な感じのお店が多い。それ自体は決して「良い」「悪い」の話ではないが、1人2人で飲むならばこの近辺から銀座まで足を運んでしまいがち。しかし、このお店ならばもんじゃストリートの喧騒からわずかに離れただけで、とてもゆったりとしている。1人でしっとり飲むのがよく合う。


 「この近辺にこういうお店があっても良いと思って」


 そう話すのは、撮影はかなわなかったがバーテンダーの恰好がバッチリと決まった店長の荒木章子さん。チャージ料などがないせいか、1人で飲みに来て2、3杯飲んでさっと帰るお客さんもいる。月島・佃にありながら、そういうお客さんが居やすいよう、荒木さんもお店の雰囲気作りには腐心しているとのこと。


 モヒートから白ビール「ヒューガルデン」を飲んでいたら、お腹が減ってきた。「お勧めを」と頼むと出てきたのは「牛すじのハヤシ」。柔らかさとプリっとした歯ごたえを両立した煮込み具合はまさに「模範解答」だ。


 「ワインにもビールにもウイスキーにも、何にでも合います」


 なるほど。いろいろなお酒を頭に浮かべてみたが、どれもしっくり来る。ライスとバケットがあるので、ライスならば、1人でがっつり。バケットならばみんなでおつまみにもできる。…と、ここまで食事しても「店名の“アトリエ”の要素がありませんが?」と疑問をぶつけてみると。


 「アトリエの片隅を借りて始めたのが1号店なんです」


 との答え。「アトリエ・バー・ティン」という1号店がすぐ近所の月島にある。そこの始まりが錫(ティン、tin)を使用した作品を作っているアトリエの片隅を借りたバーだそうだ。2号店である「アトリエ・バー・ティンtsukuda」の看板(下写真)はそのアトリエ出身。この店の雰囲気を体現している。

実に味わい深い看板だ
実に味わい深い看板だ

 月島・佃近辺にはほかにもそのアトリエ出身の看板がたくさんあるそうだ。確かに似たザインの看板を見たことある気がする。今度は意識的に探してみます。さて、お腹もいっぱい、気持ちよく酔ってきたので、そろそろ失礼します。ごちそうさま。また1人で飲みたくなったら来ます。

(井上宇紀)
アトリエ・バー・ティンtsukuda

アトリエ・バー・ティンtsukuda
住所:東京都中央区佃3-2-10オーケンビル1F
電話番号:03-6220-0808
営業時間:18:00~27:00
定休日:無休
URL: http://tintsuku.jimdo.com/