特集 スマートフォンのバッテリーはなぜ持たないのか?
“持たない”を“持つ”にするために
2013/3/11  1/3ページ

スマートフォンのバッテリーはフィーチャーフォン(ガラケー)時代に比べてバッテリーの持ちが悪くなっている――そう感じるユーザは多いのではなかろうか。なぜスマートフォンは“持たなく”なったのか? どうすれば持つようになるのか? 持たせるようにするためどのような工夫があるのか? 追ってみた。

バッテリーを減らす使い方


 仕事中も、家に帰っても、スマートフォンはいつでも充電をしているような印象はないだろうか? フィーチャーフォンを使っていたころは、丸1日充電をしないことも当たり前だった。スマートフォンに変えてから、充電器や別売りのバッテリーを持ち歩いているユーザも少なくないだろう。


 「ユーザの声を聞いてみますと、やはりスマートフォンは1日持たないという印象があるようです。『家に帰ってから充電』で済んでいたフィーチャーフォンの頃では、あり得ない話でした」と話すのは、ソースネクストの執行役員の青谷征夫氏。

ソースネクスト執行役員・青谷征夫氏(左)と、プロデュースグループ チーフ・松井久典氏(右)
ソースネクスト執行役員・青谷征夫氏(左)と、プロデュースグループ チーフ・松井久典氏(右)

 ソースネクストでは、スマートフォン用OS「Android」を搭載したスマートフォンに向け、バッテリーを消費するような挙動を制御して、節電をするというアプリケーション「超節電」を出している。「超節電」は、auスマートパス(auスマートフォンのアプリポータルサイト)で提供されているAndroidアプリの中でも、ランキングトップ5に入っている人気のアプリケーションだ。スマートフォンを使用するにあたり「バッテリーが持たない」ことを、ユーザが気にしていることが伺える。


 「超節電」を開発したきっかけも、やはりスマートフォンを使っているソースネクスト社の社員が「バッテリーの消費が激しいのでどうにかならないか?」と問題提起したことから、開発がスタートしている。では、スマートフォンのバッテリー消耗が激しい理由には、どのような原因があるのか。


 「様々なアプリが増えた結果として電話の用途以外でスマートフォンが使われる時間が長くなったことと、画面自体が大きくなり消費電力が増えたことが背景にあると思います。ディスプレイを付けたまま音楽を再生したり、動画を見たり、CPUやメモリをフルに使うようなゲームなどがバッテリーを多く消費します」(同、プロデュースグループ チーフ・松井久典氏)。


 iPhoneが世に出て1大ブームを作った頃から言われていたことだが、アプリケーションとして提供されるコンテンツが、ガラケーに比べてクオリティが高いため、ユーザが感じているよりも長時間スマートフォンを使っているようだ。つまり、単純に「接触時間が長い」ということがバッテリーを消費してしまう原因になっている。またアプリのゲームになるとCPUをよく使うため、さらに消費は増える傾向にある。


節約する使い方


 実際に節電していくためにはどうしたらよいのだろうか?「『超節電』では、画面の輝度(明るさ)の調節をアクティブに行います。例えば、スマホを机の上に置いた時を“水平”に置かれたと感知して、画面を自動的に消します。iPhoneはすぐに消えますが、Androidは機種によってばらつきがありますので、それを制御します」(青谷氏)。画面はスマートフォンのパーツの中でも特にバッテリーを消耗するため、画面をいかに制御するかということが節電のキモになるようだ。


 画面については、スマートフォンの初期設定では、画面がかなり明るめに設定してあるものが多いという。画面の明るさをデフォルトから明るくなりすぎない程度まで下げるのも節電効果がある。もちろん一番消費しやすいアプリをこまめに消すのも大事だ。


 またWi-Fiの設定を「ON」にしたまま外出すると、スマートフォンは様々な場所のWi-Fiを拾おうとする。ここで電波の弱いWi-Fiも拾おうとして、余計に電池を消耗するためWi-Fiを使用しないときはこまめに切るのも節電に繋がる。こうした消耗する使い方を意識するだけで、バッテリーの持ちはかなり変わってくる。気になるスマホユーザは試してみると良いだろう。

>>スマホのバッテリー、「リチウムイオン電池」とは?


RPAツール・AIHH

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