介護ロボット 普及|期待せずにはいられない介護ロボット|Editor’s note|HH News & Reports|ハミングヘッズ

Editor’s note 取材や日常生活で記者が感じたことをお伝えします

2014/5/29

期待せずにはいられない介護ロボット

 介護ロボットの特集、いかがでしたでしょうか? 今回は茨城県つくば市や横浜市戸塚区などに足を運んで、介護ロボットの現状を取材してきました。


 つくば市では産総研・知能研究部門に取材に行きました。産総研の敷地は東京ドーム約20個分もあり、江東区青梅にあるオフィスしか行ったことのない私はその広さにただただ驚きました。こちらで普段は外出が多く取材はなかなか難しいという知能システム部門長 比留川博久氏に、GWの合間を縫ってお話しを伺うことができました。


 知能研究部門では、介護ロボットの安全評価を行っています。我々のまわりで介護ロボットが活躍するにはこうした安全評価は欠かせません。記事でも触れたようにこの取り組みの重要性を比留川氏は説いていました。


 ただ産総研はこうした評価に長くは携わらず、将来的には民間企業に委託するというビジョンを持っているようです。民間企業ではできないようなロボットの製作に今後は励んでいくとのことでした。


 一方、戸塚にある長田病院ではサイバーダインがつくったHALの試験的な使用が行われていました。HALは人間の生体電位信号を拾いセンサーで感知して歩行支援を行うためのロボットで、技術力の高さを感じる製品です。今回は動画を使ってHALの動きに迫っています。実際に脊髄ろうの患者さんがHALを装着して小気味良く歩行練習を行っている姿が非常に印象的でした。また国際的な注目度も高く、この日はフランスのテレビ局も取材に来ていました。


 今回の取材では様々な介護ロボットも取材しました。安川電機の「移乗アシスト装置」、東京理科大学の小林宏教授が開発に携わる「手軽さ」「身近に」を重視した「マッスルスーツ」など、どれも介護の現場を支えるだろう将来性の高い技術ばかりです。


 高齢化社会の対策の「切り札」になりうる介護ロボット。経産省は現在、本腰を入れて普及に向けた準備を進めています。技術力の高さを十分感じただけに、今後の展開に期待したいところです。

(山下雄太郎)