Editor’s note 取材や日常生活で記者が感じたことをお伝えします

2014/4/17

スマートグリッドで平坦化

 花粉症の薬が効きすぎたせいか、眠気がひどくて困っています。たらたら寝られる土日は良いのですが、仕事を始める週頭の月曜日は、日曜日の「たらたら」を引きずってしまって、実に大変なことになってしまいます。

 さて、今回の特集はスマートグリッドです。そもそもスマートグリッドと聞いて、それが何かはっきり説明できる方は少ないように思えます。スマートシティ、スマートコミュニティ、スマートメーター。周辺業界だけでずいぶんといろいろな「スマート」がありますから、区別だって難しいことでしょう。

 2000年代前半に提唱されたスマートグリッドは、ITの双方向性を利用して電力を効率よく利用するためのシステム、あるいは仕組み全体を指します。特に、出力が不安定な再生可能エネルギーを、安定的に使うためにスマートグリッドが利用されます。電力が余った時はバッテリーなどに蓄電して、低下したときに放出する…こうした作業をITで制御して、電力消費を平坦化するわけです。

 スマートグリッドは再生可能エネルギーとセットで語られることが多いのですが、厳密にはスマートグリッドそのものではありません。スマートグリッドの本体と言えるのはITのシステムでしょう。

 そのスマートグリッドも、各自治体の実証試験を重ねながら、普及の輪が広がっていっています。今回、特集で紹介した普及事業は、総務省による震災の復興を兼ねたものと、経済産業省による次世代産業の育成をにらんだものです。電力はほかの業種と違い法的な規制も多くあるので、行政側からのアプローチが欠かせないでしょう。また生活に必須なエネルギーのため、安定供給ができないと致命的にもなるので、安易に仕組みを変えるわけにもいきません。

 しかし、世界にも誇れる高いレベルの日本の環境技術が、新たな産業として日本経済を支えるストーリーのマイルストーンとして、ぜひ関係者各位も気合を入れて進めていってほしいものです。

 ところで、月曜日にエンジンがかからず、水曜日・木曜日あたりにならないと気合の入らない悲しいサラリーマンの性。スマートグリッドで不安定なヤル気出力を、平坦化できないものですかね。

(井上宇紀)