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Editor’s note 取材や日常生活で記者が感じたことをお伝えします

2014/3/24

ハードルが下がる自動車システム

 Androidが自動車OSに? 「巨大スマホ」化する自動車は、本当に根が深いです。これまで車載システムを担っていたのは、組み込みソフトウェアのエンジニアでした。ミリ秒どころか、マイクロ秒単位での「確実なレスポンス」が求められる世界です。こうした仕様に合わせるためには、必然的にハードウェアを理解した上でのシステム開発となります。

 しかし、最近は「スマートフォンとの接続」を主眼にしたシステム案件が増えてきています。オープンソースとの連携で、開発サイクルも極端に短くなり、現場はHTML5やスマホでアプリを作ってきたような、既存の組み込みソフトウェア開発に固執しない「好奇心旺盛なエンジニア」が求められています。

 EV(電気自動車)など、自動車開発がソフトウェア中心になっていくにつれ、車作りに参加するハードルは今後下がっていくとみられます。ただ、電子制御もプログラムの組み方から厳しく言われるくらい、「車体制御に機能安全は必須」の世界です。セキュリティについてもしかりです。サイバー攻撃に自動車システムが対象になることもそう遠い日ではないかもしれません。スタンドアロンが基本だったころに比べれば、今後は必要不可欠な要件になるでしょう。

 一方、GoogleなどのOS開発側に目を向けると、「自動車OSは音声認識技術開発の通過点」と位置付けているような報道も見受けられます。混沌とした業界、果たしてどこに向かうのでしょうか。

(中西 啓)