Editor’s note 取材や日常生活で記者が感じたことをお伝えします

2013/6/3

はちきれんばかりの財布

 自分の持ち物を見てみると、本当にたくさんの非接触ICカードがあります。Suica、PASMO、Edy、WAON、nanaco…。似たりよったりのカードなのに、自分ごとながら、わざわざよくここまで揃えたと感心しました。でも、便利にするためのカードなのに、用途に応じていちいち用意していると、財布は膨れ上がるし、会計ごとに出すことも面倒という悩みもありました。

 なんで統一してくれないのでしょうか? あるいはクレジットカードのように「どこの会社のカードであっても、どの店でも使える」という様にならないのでしょうか? そもそも電子的な情報をバッテリーもなくどう動かしているんでしょう? この薄っぺらいカードの中はどうなっているのでしょう? 何気なく使っているICカードに意外とわからないことが潜んでいることに気が付きました。

 ということで調べ始めたのが今回の特集です。

 カードは、どこでも使える方がユーザにとっては便利ですから、いつか「この一枚」になるのかなぁ…と調査開始時は思っていたのですが甘かったです。話を聞く方ごとに思いはバラバラで「どこでも使えるように発行元同士が話し合うテーブルにつけたら」という話もあれば、そもそも「カードのままかどうかもわからない」という声、行間に「いつか●●というカードが全てを制覇する」という自信に充ち溢れていたケースもありました。

 個人的には、現在ICカードではなくとも、電子的な管理をしているポイントカードや接触型ICカードなどまで含めて、全部まとまる未来を夢見ていたのですが…。とはいえ、お互いのテリトリーや利益のほか、統一するためのインフラ投資も莫大なものになりますから、簡単にはいかないのもわかります。

 残念ながら当面、カードをぞろぞろ持ち歩くことになることでしょう。仕方ないので、カードをいっぱい持ち歩けるケースでも探すことにします。

(井上宇紀)