Editor’s note 取材や日常生活で記者が感じたことをお伝えします

2012/11/19
「日本の農業の可能性を信じる」

「日本の農業の可能性を信じる」


 機械化が農業に果たしてきた役割に迫った今月の特集。いかがでしたでしょうか? 普段何気なく食している野菜などの農作物を収穫する機械。その最先端に触れることができたのでは、と思います。

 「農業機械」と一口にいっても、トラクターやコンバインなどが様々なものがありますが、今回の特集は「全自動接ぎ木機」「自動イチゴ摘み取り機」のように近年開発された機械や、さらには熟練農家の感覚を代替するセンサーまで幅広い最先端技術の話を聞くことができました。そうした農業機械に代表される日本の技術力に改めて驚かされると同時に、産業としての力強さや魅力を感じることができました。“手間のかかるところを省いて、収益につなげていく”というところはまさに「農業機械」の真髄と言えるのではないでしょうか。

 農業機械が、高齢な農家の助けとなり、そして若手の農作業の負担を軽減することができることは、課題である農業人口の高齢化や若者の新規参入・定着にとって良い影響をもたらすはずです。

 また、今回取材して明るい材料だと感じたのは、日本の農作物自体、クオリティが高く、世界的にみても抜きん出た競争力があること。慶応義塾大学環境情報学部准教授の神成淳司氏が話すように農業は人がいる限り必要とされる産業であり、世界中で常に一定量のマーケットニーズがあります。やりようによってはいくらでも発展する余地があるわけです。

 農業機械が発展することで、農業自体の効率化が進み、より多くの収益につなげることができる…。それによって日本の経済を引っ張っていくことが十分想像できることを改めて実感できた今回の特集の取材でした。

(山下雄太郎)