Editor’s note 取材や日常生活で記者が感じたことをお伝えします

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2011/11/28
「夢のさらに先」

「夢のさらに先」


 今回はこれまでの特集の中でも異種! しかもはやぶさの話題でも異種! JAXAにお邪魔して、はやぶさの“通信機能”についてお話を聞いてきました。普段の特集は、何ヶ所かにお話をうかがいながらまとめるのですが、今回ははやぶさにフォーカスしており、JAXAさん以外にお話をうかがえないような特集でした。ですから「断られたらどうしよう」と内心でひどくあせりながら、アポイントを取っておりました。

 途中からは別の特集企画も走らせる計画も立て、断られた場合に備えていましたが…なんとかお受け頂きまして…。JAXA広報様、取材を受けてくださった國中様には感謝感激雨あられ、です。

 はやぶさの偉業については、もはや語る必要もありません。でも、絶賛の声が大きければ大きいほどついつい違和感を抱いてしまうのは、救い難い記者の性なのか。「いや~すごいけど、大金をはたいているわけで、それって社会に必要なのかなぁ?」そういう疑問もふつふつと沸いてきて、今回それも含めた取材をさせて頂く運びになりました。

 結論から言うとその考えは「あさはか」だったなぁと。世界初のサンプル入手による研究への強いイニシアティブや、日本のイオンエンジン技術の世界的躍進という比較的「短期的」なものから、今回の特集でも触れた電波の先験的開発など「中長期的」なもの、資源開発・移住など将来を見越した惑星探査など「超長期」なものまで、あらゆる分野に研究が派生している事業なんだなぁ、と感じました。特に中長期から超長期の技術は「実際にその状況になってからは遅すぎる」ものであり、先行投資がやはり必須なのです。

 …と理屈で言えばそうなるのですが、でもそれ以上にやっぱり「夢を追う瞳」にシビれました。途方もない、前人未到の「夢」を、力強く手繰り寄せて「現実」にしてしまう姿は、憧れてしまいます。カッコいいなぁ~と。男はかく生きるべき! って、さすがにちょっと持ち上げすぎですかね(笑)

(井上宇紀)