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2013/11/18  1/2ページ

スマートフォンで日本が活路を見出すには(1)

普及が進むスマートフォン。一方で、NECなど日本の大手家電メーカーが端末開発から撤退している。スマートフォン業界で日本企業が活路を見出せるものは何か? パズドラで飛躍を遂げるガンホーや、有識者に尋ねた。

撤退する日本の大手家電メーカー


 スマートフォンの端末普及が好調のなか、スマートフォン端末を生産するメーカーのシェアも激変している。「スマートフォン世界市場のシェア変化」(総務省発表資料をもとに作成)をみると、サムスン、LGなど韓国系企業やAppleの躍進が目立っている。一方で、2009年には世界市場で上位10位以内に多く見られた日本の大手メーカーの名前が、2011年には1社にまで減っている。

スマートフォン世界市場のシェア変化(総務省発表資料をもとに作成)
スマートフォン世界市場のシェア変化(総務省発表資料をもとに作成)

 このように日本の大手家電メーカーは世界市場において端末製造で振るわなくなっているのが実情だ。2013年7月にはNECがスマートフォンの新規開発を中止し、販売中の機種を最後に生産・販売を終了することを発表。また、2013年8月にはパナソニックも国内の個人向けスマートフォン事業からの撤退を決めている。これまでフィーチャーフォンの端末において多くのシェアを占め存在感を出してきた日本の大手家電メーカーだが、スマートフォン端末普及の波に乗りきれていない。


進むLINEの普及


 スマートフォン開発で、かなりの遅れを取ってしまっている日本だが、決して業界全体の中で存在感がないわけではない。ソフトウェア…つまりスマートフォン向けアプリケーションの分野においては「日本発」の製品が、好調を維持している。


 例えば電話帳と関連させてスマートフォン同士で無料の通話ができるコミュニケーションアプリ「LINE」は、2013年9月17日には全世界の利用者数が2億5000万人を突破した。日本では4800万人のユーザ数を誇り、タイ・台湾・スペイン・インドネシアでそれぞれ1800万人以上のユーザを獲得するなど、グローバルに展開している。


 TwitterやFacebookが一度に多くの人と同時コミュニケーションをとることができるのに対して、LINEはクローズドなコミュニケーションを行えるのが特徴だ。あえてPCや他のSNSと連動させないことにこだわっている。さらに女性や一般のユーザを市場の中心に見据え、感情を表現したかわいらしいイラスト「スタンプ」を本文と組み合わせたことでスマートフォンユーザの心をつかみ、瞬く間に普及した。


 アプリケーションのLINEを開発している企業は、その名もLINE。LINEの開発現場ではスピード感を重視。ユーザの声を全ての部署がチェックできるようにし、製品開発に即座に反映させるよう工夫している。海外展開では現地法人をあえてつくらず、現地企業をパートナーとして、協業する形でサービスを広めるという独自の戦略をとっている。


ユーザ数を増やすパズドラ


 LINEの他にも、ゲームアプリである「パズル&ドラゴンズ」(以下、パズドラ)は2013年10月14日に2000万ダウンロードを記録する驚異的な大ヒット作品となった。


 パズドラはパズルゲームとRPGを組み合わせたゲーム。ゲーム中の戦闘シーンで、同じ色のドロップと呼ばれる絵柄を縦か横に3つ揃えて消すことで、プレーヤーが育てたモンスターが敵のモンスターを攻撃できる。スマートフォンならではの「指で動かす操作性」を最大限に生かした特性に加え、モンスターを成長させ、数あるモンスターからどの仲間を選んでダンジョンを攻略するかといった戦略性、さらに無課金で長く遊べるといったメリットなどがユーザの好評を博し、ダウンロード数を増やしていった。

>>パズドラにおける開発者のこだわりとは


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