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黒田官兵衛の戦術(1)

黒田官兵衛の戦術

 
 

 
 

2014/2/27

稀代の知将・官兵衛


 頭巾姿か、タジン鍋のような「合子型(ごうすなり)」の赤い兜がトレードマーク。戦国稀代の知将と言われる黒田官兵衛が、2014年大河ドラマの主人公である。今回は官兵衛絡みの書籍3冊を通して、官兵衛の魅力に迫る。


官兵衛の出自には様々な説


官兵衛の先祖には様々な説
官兵衛の先祖には様々な説

 播磨(兵庫県の一部)の地方武士から九州・筑前(福岡県の一部)42万石の大大名となった黒田家。華麗なる出世を遂げて黒田家中興の祖と言われる官兵衛だが、その出自は様々な説がある。


 今回の大河ドラマの時代考証を担当している小和田哲男氏の著書『黒田官兵衛 智謀の戦国軍師』で紹介されている出自は、官兵衛の死後約80年経た後で作成された『黒田家譜(くろだかふ)』という編纂記に書かれているものだ。江戸時代の有名な学者・貝原益軒の手によるこの書によれば、官兵衛の先祖をたどると「宇多源氏佐々木氏庶流」なのだという。


 「宇多源氏」というのは、9世紀末に在位した宇多天皇の子どもを先祖とする源氏のこと。同じ源氏でも、鎌倉幕府で有名な源頼朝は9世紀半ばに在位した清和天皇の孫を祖にした「清和源氏」に属する。「佐々木氏庶流」は、宇多源氏のなかで佐々木姓を名乗った家柄のさらに分家、といったところ。


 要するに「元々は由緒ある家柄の出身である」ということなのだが、異説もある。小和田氏の著書では、同じく江戸時代に書かれた『播磨鑑』の説を紹介している。『播磨鑑』では、「播磨国多可郡黒田庄(兵庫県西脇市黒田)」の出身で、黒田の姓はそこから取ったものだという説になっている。

>>黒田家は金融に詳しい家柄?