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3Dプリンタ、データ作りに挑戦(2)

3Dプリンタ、データ作りに挑戦

 
 

 
 

2014/2/3

3Dデータの取り組み方


モノづくりの「いろは」を学ぶ
モノづくりの「いろは」を学ぶ

 その疑問に答えてくれるのが『自宅ではじめるモノづくり超入門』だ。本書は、3Dデータはおろか、描画ソフト「Illustrator」すら触ったことのない人でも3Dプリンタの世界に入れるよう、フリーソフトを使った3Dデータの作成方法を丁寧に書いたもの。


 「モノづくりとは」というところから、インクジェットのように素材を積層させるものから、木材などを削って外観を作成する機械など、3Dプリンタの種類が丁寧に解説されている。3Dプリンタで使われる素材の特徴なども記されている。ABS樹脂で強度が必要な日用品にしたいのか、植物由来でにおいの少ないPLA樹脂にするのか。作りたいものに合った素材の知識も格段に増える。


 「モノづくり」に対する基本的な情報の紹介が終わって、初めて3Dデータの解説が始まる。本書では、フリーソフト「Autodesk 123D Design」を利用する。だが、「それではカップを作ってみましょう」と始まるかと思いきや、「3Dデータを作成する基本的な考え方」が紹介される。はやる心を「まあ待ちなさい」と諌められているようだ。


 『自宅で~』には、3Dデータを作成する際の心得として、「何を作るのか。作ろうとしているものがどんな形状に当てはまるかを考える」ことだとしている。曲線を描いているコップであれば「大きさの異なる底面をつなげる」など、モノを漠然とながめるのではなく、図形や立体の組み合わせとして考えろ、と言っているのだ。


 確かにそうした思考回路でモノを見ると、スマホのケースであれば「直方体の四隅に円柱の一部がはめ込まれているもの」といった具合に見えてくる。机の縁も、大きな円の円弧の一部…。考えているだけでなんだかワクワクしてくる。

>>3Dプリンタを使った未来は…?