『3月のライオン』グルメ散歩道(3)

著:羽海野チカ(既刊1~9巻)
白泉社
\510/166ページ(第9巻)
発売日:2013年10月5日(第9巻)
卒業と同時に
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| 第9巻。ひなたは中学を卒業する |
最新刊の第9巻で、ひなたは中学校を卒業する。彼女の片思いの同級生・高橋は、甲子園出場を目指すために、高知県の高校へ向かってしまう。零はそんなひなたを気づかって、2人をもんじゃに誘う。
第9巻のもう一つのクライマックスは、宗谷名人と土橋9段の名人戦。主人公の零はほとんど活躍しないが、将棋の頂点を目指す闘いとしては手に汗を握る。加えてコンピュータになぞらえられた土橋9段の思考回路を邪魔していたのが「○○」とは、これまたよくできたものである。
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| 「月島ビストロ」の窓辺には、もんじゃを目指す人が行き交う |
さて、月島と言えばもちろん、もんじゃである。「もんじゃストリート」の名で親しまれている月島西仲通り商店街は、壱番街から四番街まで、構えるお店のほとんどが「もんじゃ店」だ。だが、もんじゃストリートにも、もんじゃ以外のもおいしいお店はある。
もんじゃストリートの玄関口・壱番街にある「月島ビストロ」は、気さくにフレンチを楽しめるお店だ。ここの自家製サングリアとレバーパテがあれば楽しく年末を過ごせることだろう。
将棋という競技での真剣勝負、いじめ問題、家族のあり方…。様々なエッセンスを、上っ面だけなぞるのではなく、正面から、そしてより深く書き起こす羽海野チカ氏には感服する。交えられるユーモアもいいアクセントになっている。
第9巻の発売から、手術・療養に入ったという羽海野氏。早く快復され、健筆を振われることを祈るばかりである。


