『おじさん図鑑』

絵・文:なかむらるみ
小学館
\1050/128ページ
発売日:2011年12月12日
哀愁漂う“おじさん”の背中に見る不思議な世界
日本人全体の平均年齢は45歳ほどだという。
つまるところ、日本人男性の平均は“おじさん”とも言える。そんな日本にあふれかえる“おじさん”をこまか~く分類してしまったのが本書『おじさん図鑑』だ。駅で、街で、コンビニ前で、電車内で見かけたおじさんを細かく観察して、タイプごとに分類。イラストとともにゆるいコメントで紹介している。
例えば「缶ビール・チューハイおじさん」は、文字通り缶ビール・チューハイを街中で飲んでしまっているおじさんのこと。品川駅で線路を眺めながら缶ビールを飲むおじさん、コンビニ前のコンテナに座って飲むおじさんやら…。そんなどこにでもいるような、でも見ると不思議な特徴を感じるおじさんたちを、イラストレーターのなかむら氏が、味わい深いタッチでひたすら描きに描きまくっている。
さらにイラストレーターらしい独特の観察眼から付けられたコメントは読んでいるとつい「クスッ」となってしまう。
ちなみにこの本、帯には「すべての若者に捧ぐ」とある。年寄り笑うな、いつか行く道。若い男性がおじさんになる将来に備え読むのも一興だろうが、若い男性以外が読んでみても「あ~あるある」となって面白いかもしれない。一読すれば、街中のおじさんをついつい分類したくなってしまうだろうこと請け合い。ちょいとした暇つぶしにどうぞ。
