『いかにして問題をとくか』

著:G.ポリア 訳:柿内賢信
丸善出版
\1575/264ページ
発売日:1975年4月1日(11版)
様々な局面で問題を解く指針となる一冊
本書は1954年に初版が刊行されて以来のベストセラーで、2011年7月にNHKスペシャルで紹介されるなど、近年になって再注目されている。数学を学ぶ上での考え方を示す内容だが、その考え方が「ビジネスをはじめ様々な局面で“いかにして問題をとくか”の指針を与えてくれる」というのだ。
問題を解くための指針とは「問題を理解すること」「計画をたてること」「計画を実行すること」「ふり返ってみること」と極めてシンプルだ。この4つを軸に、図形や2次方程式、数列などの問題を例にして「未知の数字は何か?」「似たような問題を見たことはあるか?」と繰り返し問いかけることで、発想を促す。
例えば、長さと幅と高さが分かる直方体の対角線の長さを求める問題。本書は「分からないものは何か?」「与えられているものは何か?」と問いかけ、すぐに解けなければ「似たような問題を知っているか?」「与えられたものは全部使ったか?」とヒントを与える。このようにして、直角三角形の斜辺を求める方法を利用して解くところまで導いてくれる。
著者が掲げる指針はPDCAサイクルに通じ、ビジネス書として注目されたのも頷ける。高校数学の初歩まで触っていれば文系人間でも十分読むことができる一冊なので、どうか“数学アレルギー”は恐れないでほしい。
