500万記事(Justy Finder)の解析でみえた報道の深層
ゲーム界の王者、モバイルに屈す(2)
アナログゲームの今
ゲームはデジタルばかりじゃない。アナログのゲームはどうなっているのか? Justy Finderで収集したデータから抽出すると日本でもっとも古来から楽しまれているだろう将棋は3061本、囲碁は1892本と層の厚さを感じる。
近代のアナログゲームであるカードゲームは1553本。とは言えカードゲームはその中で様々ゲームがひしめいている状況。さらに細かいタイトルを探した場合、もっとも多く抽出できた作品でも「アイカツ!」の122本とまだまだ夜明けは遠い。ほかを探してみてもボードゲーム459本、花札91本、TRPG33本。アナログゲームで話題性があるといえるのは将棋、囲碁だけだろう。
少し視点を変えてみよう。古典ゲームの代表とも思われる将棋、囲碁だが、コンピュータソフトとの対戦に関する情報を抽出すると410本(将棋)、239本(囲碁)と1割以上を占めている。これは昨年行われたプロ棋士と最先端コンピュータとの対戦「電王戦」の影響だ。配信にはインターネットを使うこことで、デジタル感を増し、話題性を上げた。先ほどカードゲームで最も抽出できた「アイカツ!」も単純なカードゲームではなく、デジタルゲームと融合したカードゲームになっている。
アナログゲームを完全にデジタルゲームにすることは、すでに何十年も前に行われている。しかし、現在こうして抽出できたのは、完全なデジタル化ではなく意図的にアナログの要素を残したままデジタルと融合したものばかりだ。アナログの「収集できる」「人間味がある」という良い面を残しつつ、ルール処理、計算やインフラなどアナログでは煩雑な部分をデジタルに預けるという「良いとこどり」をしている。Justy Finderが収集した500万本のニュースからビッグデータ解析をすると今後はこうしたアナログゲームとデジタルゲームの融合がトレンドとなるかもしれない。
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