―国民からは番号(ID)の問題のみならず、様々な反発も予想されますが、それに対してはどのような対策をとっていくのでしょうか。
須藤氏 政府は、できるだけ上から押しつけるものではなく、国民が「これならいい」と思ってもらえるかたちでやろうとしています。国民の理解を得るには、安心して使えて質の高いサービスを提供しなければなりません。そのためには、セキュリティは不可欠です。IDで集めたデータを勝手に操作されてはだめですから、どう運用されているか、自分の情報がどういう経路で動いているかがわかる仕組みが必要です。
例えば、デンマークは電子行政が非常に整っています。行政が国民1人1人の家族構成、親の病気、子供の状態などを把握し、その人に合った社会保障、手助けする機関や制度を勧めるような仕組みになっています。例えば、介護しなければならない家族がいると、「こんなサービスが受けられます」、「これを利用すれば負担が減ります」という情報をプッシュ型でその人に教えます。