―伊藤先生が「品質コストマネジメント」に興味を持ち、研究を始められたきっかけは何だったのでしょうか?
伊藤氏 私が成蹊大学の助教授になったばかりの1988年頃、管理会計の新しいトピックスが米国でいろいろ囁かれていたのですが、その中から私が興味を抱いたのが「品質コスト」でした。それが、品質管理という実務に原価管理という会計的手法を融合させてマネジメントされていることを、私は非常に新鮮に思ったのです。
そうして私は過去に行われた議論の調査から始めたのですが、「品質コストマネジメント」が日本でなかなか受け入れられない実情を知り、日本の組織に合った「品質コストマネジメント」のあり方を探るべく、研究を進めていきました。