「当たり前」のICT利用  教育現場が育てた40年

1951年茨城県生まれ。1979年北里大学医学部を卒業し、東京女子医大整形外科入局。1988年に市原病院を開設し、院長に就任する。1993年に茨城県議会議員に初当選。2004年につくば市長就任。現在3期目を迎える。

インタビュー(1)

つくば市長・市原健一氏に聞く

「当たり前」のICT利用 教育現場が育てた40年

2014/5/12  1/3ページ
つくば市長 市原健一氏街づくりは人づくり、
イコール教育だと思っている

 1977年に日本で初めて小学校にコンピュータを導入したつくば市。以来40年近くが経ち、教育の現場では教員や子どもたちが「ごく普通」にICTを使いこなしている。

 国などの研究機関が集積している「学園都市」のリソースを、存分に使いこなそうとする市原健一市長に、つくば市の教育とICTについて語っていただいた。

人間力を高める「教育日本一」


―まず、つくば市が掲げている「教育日本一」の意味を教えてください。

市原氏:ご存じのように、つくば市には多くの研究機関が集まっていて、いわゆる「知財の集積地」になっています。そこには働く方だけではなくて、お子さん方も非常に教育水準の高い皆さんが住んでいる、という背景があります。


 ただ、それだけではありません。教育というのは学力だけではないわけです。コミュニケーション能力ですとか理解力も含まれます。それを身につけた子どもたちが成人し、街の担い手となるわけです。


 私は、街づくりというのは人づくり、イコール教育だと思っていますね。時間はかかりますが、教育を充実させるということは、きちんとした人格を持った人を育てていくのが目的です。


 教育は、出来上がった人間に、あれをやれ、これを学べ、と言ってもなかなかできないものです。育ち盛りで、固定観念のない小学校・中学校の段階でやらないと人材は育たないのではないかと思います。


 つくばの元々持っている研究機関を活用して、学力のみならず、優れた人材を育成して、地域、そして日本に出していきたいと思っています。これがつくば市の目指す「教育日本一」です。


―「4C*1」という教育政策もそれに沿って作られたわけですね。

市原氏:ただ単に学力だけではなく、全人格的な優れた人材を育てるためには、みんなで協働する力が必要です。それから自分の頭で判断できる力やコミュニケーション力の基礎になる語学力。こういったものがないと、その人の能力は育ちません。単に覚えるだけ、詰め込むだけではだめだと思います。


―こうした教育を実現していくためにICTを利用していると。

市原氏:ICTは「導入しました」という結果ではなくて、どういうものに活用をするかというのが重要です。そういう意味では、これからのICTの活用は色々可能性があります。


 つくば市の場合は、すでに40年近く前からICTを教育に活用する取り組みを行っています。

>>教育現場でのICT導入は「スキルと経験」が不可欠

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