月島食道楽:焼肉酒家 傳々

限定厚切りタン\3000。傳々といえば、これ。鉄板焼きに出されるステーキのごとく厚切りされたタン。この厚みでしか体験できない歯ごたえと絶妙な柔らかさ。

第5回「焼肉酒家 傳々」

納得メニューで「常連さんを飽きさせへん」
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2011/6/27

 月島にある「もんじゃ」以外のウマい店を巡る「月島食道楽」。5軒目に立ち寄ったのは2003年にオープン、焼肉好きから有名人まで圧倒的な人気を誇る「焼肉酒家 傳々」だ。


 「『あまりおいしくないけど、売れるかもしれない』というものは絶対に出しません」。自分の舌が納得したものしか客に出さない。言うは易く、行い難いことをやってのける店長・高矢俊之さんの気迫は食材に表れていた。

炎をたぎらせる巨大なホルモン。さわやかな脂が口の中を潤す。4枚\1000
炎をたぎらせる巨大なホルモン。さわやかな脂が口の中を潤す。
4枚\1000

 ホルモン店が続々と増える中、内蔵系の素材は品薄で仕入れが難しいという。それでも、「どこの店にも負けない」という店のスタンスを貫いている。超厚切りの牛タン、仕入れたその日に売り切る新鮮なホルモンなど、中途半端な品物は一切ない。
 常連を含めたお客さんによろこばれる肉なら何でも出す、というスタンス。「『タンが売り』の店ならば」と、牛タンしゃぶしゃぶも始めた。


 勤めていた大手電機メーカーを辞めて海外を放浪、27歳で帰国した高矢さん。奥さんが妊娠しており、「何かやらなくては」と考えて思い至ったのが、子供のころから好きだった焼肉店だった。京都の高校時代、知り合いに焼肉店を経営する人が多く、仕入れに自信があったという高矢さんは関西で修業を積み、サラリーマン時代に住んでいた佃の付近に店を構えた。


店長 高矢俊之さん

 現在は本店を含め月島・豊洲に3店舗を展開する。だが、「最大公約数を相手にするのは別のお店さんがすでにやってらっしゃいます。個人店がそれをやったらお客さんが来てくれなくなる」と、妥協の姿勢は見えない。


 TV・雑誌を始めメディアにも数多く紹介され、作詞家でAKB48のプロデューサーでもある秋元康氏も絶賛しているが、決して評判にあぐらをかかない。2011年1月にリニューアルオープンしたこの店、魂のこもったおいしい肉を食べるなら立ち寄るべし。

(中西 啓)
焼肉酒家 傳々

焼肉酒家 傳々
住所:東京都中央区月島3-13-1 2F
電話番号:03-3536-0003
営業時間:17:00~翌3:00(ラストオーダー 2:00)
定休日:年中無休
URL:http://www.foodies.co.jp