月島食道楽:BAR&WASYOKU 1と8

\6000のコース(日によって内容が異なる)は牛タンとハラミ、カツオのお造り、玉葱ステーキなど素材をシンプルに生かした料理が楽しめる。朱塗りのカウンターが料理の色合いを一層引き立たせている。

第4回「BAR&WASYOKU 1と8」

月島の町並みを体現する本格的な和食屋
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2011/5/30

 月島の路地を歩き、長屋の扉をあけるとそこには朱塗りのカウンターと色鮮やかな日本料理が…。月島にあって「もんじゃ焼き」以外のウマい飯を出す店を紹介する「月島食道楽」。今回紹介するのは日本料理の味を楽しめる「BAR&WASYOKU 1と8」だ。


 京都出身のオーナー・大西一平さんが大学ラグビー部の後輩との縁ではじめたのがこのお店。オーナーの名前の「1」と背番号の「8」が名前の由来だ。2階のバーが「BAR いち」、1階の和食屋が「WASHOKU はち」と名付けられている。月島の路地が京都の路地に似ていることに注目し、月島の町並みをできるだけ生かした店づくりにしたいという思いを形にして2005年の12月8日にオープンした。

旬の野菜は好みに合わせて調理してもらえる
旬の野菜は好みに合わせて調理してもらえる

 店の料理は素材の良さを「シンプル」に生かしたものがメイン。例えば春には鹿児島のタケノコ、東北・北海道産の山菜、夏には大阪産の水茄子や北海道産のトウモロコシといった具合に旬の素材にこだわったものを出している。魚などの素材も築地まで店長が直接足を運び、「目で見て感じるもの」を選んでいるとのことだ。
 お客さんに調理方法を直接伺うのもこの店の特徴。例えばタケノコ1つにしても、「素焼き」「天ぷら」「若竹煮」と、お客さんの好きな調理の仕方で素材をアレンジしている。


店長 勘川徹さん

 店ではお客さんの要望に合わせてメニューにない料理を提供することもしばしばあるという。「お客さんの“こだわり”にどれだけお付き合いできるかを大切に料理しています」と店長の勘川徹さんは語る。
 また「外食と言えば『肉』料理がお客さんはまず思い浮かぶはず。だからこそ少しでも野菜をとってもらいたい」というオーナーのこだわりは新鮮な野菜の盛り合わせを見れば一目瞭然だ。


 一方、コンパクトな店内は、お客さんとのコミュニケーションを図るのに最適。お客さんの表情を見ながら、料理し、品を出す。そのやりとりがお客さんの満足にもつながるという。


 さらに店では日本酒を東北の銘柄も視野に入れて揃えるなど、東日本大震災の被災地にも気を使う心構えだ。「普段から出している食材も東北から仕入れているものが多いので、意識していきたい」と勘川さんは意気込む。


 「景気がいいとは言えない中でも、全国から色々なものを取り寄せて店に出したい、月島は和食屋が少ないので、どれだけおいしいものを出して地域のお客さんに楽しんでもらうかが勝負だと思います」と勘川さん。月島界隈を歩いたあとは、「1と8」に寄って日本酒を味わい、和食に舌づつみを打つのも楽しいひと時となるに違いない。

(山下雄太郎)
BAR&WASYOKU 1と8

BAR&WASYOKU 1と8
住所:東京都中央区月島3-8-8
電話番号:03-3536-1815
営業時間:17:30~23:00(1F)
       17:30~23:30(2F)
定休日  : 日・祝