Bookshelf ~今月の本

アクセスを増やすための本特集(1)

アクセスを増やすための本特集

 
 

 
 

2015/1/26

SEOって何?


 今回の書評は「アクセスを増やすための本特集」と銘打って、ホームページのアクセス数を増やすための方法に関する書籍をとりあげた。


HPを使って何を、どう伝えるかがわかる本
HPを使って何を、どう伝えるかがわかる本

 1冊目『検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書』 。本書のタイトルにも含まれるSEOとはSearch Engine Optimization=検索エンジン最適化の略で、Google等の検索ロボットを対象にしてホームページのコンテンツを最適化する手法、技術のことだ。SEO対策をすると検索結果の最初のページに表示される可能性があるらしい。


 個人のウェブサイトならどれだけの人が見に来ているかなんてさほど気にしないが、企業や団体が運営するウェブサイトではアクセス数に一喜一憂しているだろう。そこで本書が登場することとなる。


 初版発行が2008年なので、「光ファイバーやADSLといった超高速ブロードバンド」というような記述がある。今ではADSLを「超高速」という人は少ないだろう。でも、このような古さは問題ではない。


SEOのノウハウ本だけじゃなかった「赤本」


 思っていることを伝えることは難しい。自分がわかっていると思ったことでも目の前にいる相手に解ってもらえるように説明することは大変だ。書店には、話し方、プレゼンの効果的な方法などについて沢山の本が並んでいる。結局、頭の中や心の中にあるイメージを伝えることは誰にとっても難問なんだということなのだろう。


 当初、本書のことをノウハウ本だとばかり思っていた。しかし、なんのなんの、この本は論理的な文章の書き方を説こうとするものだったのだ。自分が何かを伝えたいとき、誤解を防ぎ、簡潔でわかり易いものにしたい。そのための方法が本書の中に散りばめられていた。


 いつも通っている会社の道筋でも人に解りやすく説明するのは難しい。最寄駅の出口、どの交差点をどっち向きに、目印は何、と頭で考えなくてはならない。重要度別に道筋の要素を分解して再配置する作業が必要になるというわけだ。


 ネットという大きな世界で迷うことなく自分のWEBサイトに人を導くため、著者は「コンテンツが論理的でないといけない」と言う。またコンテンツは「読者」と「クローラーという検索ロボット」に対し2面作戦をとらないと、せっかく作ったページが誰にも見つからないことになりかねない。悪いことに人にわかる方法だけではクローラーにはわからない。だから書き方が重要だと、WEBページのSEO対策という題材を通して読者を論理的文書作成方法という世界に引き込んでいく。(クローラーとは、WEBサイトを巡回しコンテンツを読み込み、索引を作るウェブサイト自動巡回ツールのこと)


 人も機械(クローラー)にも情報の意味が伝わりやすい文章の書き方として著者は「英文ライティング技術」をあげ、特徴として、「文章の主題、主張は1つにする」「結論を先に書く」「1つの段落に1つの主張」「段落ごとの主張は先頭文に」と紹介し、伝えたいことの優先度別の要素分解の仕方を示した上で、クローラーが重要な単語を探す場所として「タイトル、すべての見出し、段落の先頭部分、段落の終わり、第1段落、最終段落」が重要だと前提にする。


 この前提を基にクローラー向けの効果的なタグの使い方の解説へと本書は読者を導いていくというわけだ。


 検索エンジンは<title>タグを最重要視する、タイトルや説明文に検索キーワードが含まれるページはクリック率があがる、検索エンジンは画像が何かわからないから画像には代替テキストを入れる。見出しタグを有効に使う、など知っておけば確実にアクセス増に直結するものが多く記述されている。


 その他、<p>タグの使い方、箇条書きの<ul>や<ol>タグを使うと、検索エンジンは重要なキーワードが書かれていると理解する、強調したい部分は<b>の太字ではなく<strong>か<em>を使うとよい、等など、忘れがちだが有効なタグの使い方を解説しているが、基本は人にもクローラーにも解りやすい文章となっている。


 SEO対策とタイトルを付けてはいるものの、本書は、何かを伝えたいと思い、どうすればよいのだろうと悩んだとき、読むと方向性が見えてくるものなのかもしれない。

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