Bookshelf ~今月の本

『情報の呼吸法』

情報の呼吸法_著:津田大介

著:津田大介
朝日出版社

\987/168ページ
発売日:2012年1月10日

2012/4/12

Twitter第一人者が説く情報の活用術


 Twitter等のSNSで得た情報を活用して行動しようと考えた時、どのように情報を取り入れ、それを発信すべきか。本書では、2009年に『Twitter社会論』でいち早くその面白さを訴えた津田大介氏が、自身の体験も踏まえつつバランスの良い“情報の呼吸法”を説く。

 津田氏は一例として、東日本大震災発生時の自身の行動を挙げる。災害時の情報獲得手段として大きく注目されたTwitterだが、誤報やデマも多く流れた。その中で「自分自身の知識と経験を生かすことで、そうした混乱する情報の整理役をできるのではないか」と考え、情報の“ハブ”になろうと徹したという。

 2011年6月11日に福島県いわき市で津田氏らが開催した音楽イベント「SHARE FUKUSHIMA」については、「Twitterで知り合った人を一気に棚卸ししたのが、今回のイベント」と語る。会場は現地取材時の何気ないつぶやきをきっかけに、たまたま向かったコンビニ。楽器調達やウェブサイト作りもTwitterで知り合った人の手によるものだった。

 このほか津田氏は、Twitterで情報収集するメリットや具体的な活用術、フォロワーの増やし方などにも触れる。すでにTwitterをバリバリ利用していれば物足りないかもしれないが、Twitterの画面を前に何かもやもやした気持ちでいる人にとっては、道しるべを与えてくれるだろう。

(薬師寺敏雄)