Bookshelf ~今月の本

『体脂肪計タニタの社員食堂』

体脂肪計タニタの社員食堂_著:タニタ

著:タニタ
大和書房

\1200/96ページ
発売日:2010年1月21日

2012/3/29

ベストセラーの勢いそのままに、丸の内タニタ食堂をオープン!


 我が家に体脂肪計が来て以来、体脂肪やら食べ物のバランスやら妙に気になりだした。そんな自分にしっくりくるレシピがないものかと、レシピ本を物色していたら、最近お世話になりっぱなしの「体脂肪計」メーカー「タニタ」の文字が…。

 『体脂肪計タニタの社員食堂』(大和書房)は「体脂肪計シェアNo.1」タニタの社員食堂で日々出されているレシピを本にまとめたものだ。高級食材を使わず、1食あたり500kcal平均を維持しながらも、栄養のバランスはばっちり、さらには満腹感も得られると言う、お得感満載のレシピがふんだんに掲載されている。“タニタ食堂”のメニューはメイン、サイド×2、汁物、ごはんの構成になっている。これだけ品数が豊富なのに、平均500 kcalとは衝撃的ですらある。

 レシピには「肉は『ささみ』など脂の少ないものを取り入れてカロリーダウンをはかる」「ごはんは軽めに一善が基本」「炒め物の油は計量スプーンを使うと取りすぎない」といった基本的なところはもちろん「20分程度で食べることを想定して、噛みごたえの良さを意識する」「カロリーを落とすときに、栄養素が偏るのを避けるために、塩分や味噌以外で味をつける」などタニタ食堂のメニューならではのこだわりも随所にみられる。

 このレシピ本、400万部の大台に乗る大ベストセラーになっている。勢いにのるまま、2012年の1月11日に丸の内に「タニタ食堂」をオープンしたとのこと。どんなメニューが出されるのか、早速伺ってみた。

店内にはタニタの計測器なども飾られている   東京、丸の内にできた「丸の内タニタ食堂」
店内にはタニタの計測器なども飾られている   東京、丸の内にできた「丸の内タニタ食堂」

 この日のメニューはいかのみそだれ炒め(155kcal)、小松菜とにんじんのアーモンド炒め(64kcal)、豆腐と梅干しの和え物(49 kcal)、しめじのすまし汁(16 kcal)、ごはん(160 kcal)で、計444kcal。なるほど500 kcal程度の基準を満たしている。

日替わりメニュー「いかのみそだれ炒め定食」
日替わりメニュー「いかのみそだれ炒め定食」

 「本を出してから、タニタの社員食堂で食べたいという読者の方の声が多く、一歩踏み込んだ形でメニューを実際に味わってほしかったというのがきっかけです」と語るのはタニタ広報室の冨増俊介氏。自身もタニタ食堂を利用し、4か月で3キロ減を体現した経験者だ。「お酒や揚げ物だって食べたくなるでしょうが、3食のうち1食でもこのメニューを取り入れることで、栄養のバランスがとれることを実感してほしい」と話す。

 そのために繁華街ではなく「丸の内」という日本でも代表的なオフィス街で「お昼ごはん」を想定して店をオープンした。とはいえ丸の内界隈のビジネスマンやOLのほか、評判を聞いて遠方からもたくさんのお客さんが詰めかけている。

 『体脂肪計タニタの社員食堂』のメニューを忠実に再現したこの日替わりメニュー。実際に食してみると、塩分がはっきり抑えられているにもかかわらず、素材の味・香りを上手に生かしており、全く薄味には感じない。いかのみそだれ炒めなど、噛みごたえを意識した食事でむしろ噛むことが楽しくなる。量もあり、男性のお昼ご飯としても物足りないということはない。このメニューを続けて食べていけば、食事を楽しみながら“ヘルシー”になることができそうだ。

 体脂肪計に乗って、健康が気になりだしたら、『体脂肪計タニタの社員食堂』を読んで、実際に調理してみてはいかがだろうか? どうしても料理がおっくうな方は「丸の内タニタ食堂」へどうぞ。

(山下雄太郎)