Bookshelf ~今月の本

『頭の体操BEST

頭の体操BEST_著:多湖輝

著:多湖輝
光文社

\840/220ページ
発売日:2009年8月20日

2011/12/1

凝り固まった頭をほぐす「体操」を気軽に


 1966年に第1集が発売されて以来、パズル好きに愛されてきた「頭の体操シリーズ」。2009年に全23集2000問の中から100問を厳選した「BEST集」が発売された。脳トレブームなどの影響か、同年には携帯ゲーム機のNINTENDO DS-i版も発売。2011年にはBESTの2集や、電子版も出ており、発売から45年経った今でも好調なセールスを続けている。

 心理学を専攻している千葉大学名誉教授の多湖輝氏が執筆する同シリーズ。パズル、頓知、あるいは論理的な思考方法などを巧みに使い、切り替えていく頭の柔らかさがなくては、問題を解き進めていくことはできない。固定観念が少しでも残っていると解答を見た瞬間、腑に落ちると同時に“くやしい”気持ちにさせられる。

 旧シリーズをやったことがある人は懐かしい気持ちになりながら、頭が固くなっていないか再確認しよう。また、初めて読む人は、全く想定しなかった方向から解答が導き出される「頭の体操ワールド」に翻弄されつつも、“くやしさ”からついつい読み進めてしまうことだろう。

 帯に書かれている「コンパスを使ってかんたんにニワトリの卵の形を描くことはできるだろうか」という問題。この答えを導き出すには、頓知を使えばいいのか、はたまた論理的に考えれば解けるのか? それとももっと“別の”方法なのか? 答えを知りたい方は本書をどうぞ。

(井上宇紀)