Bookshelf ~今月の本

『新・片づけ術 断捨離』

新・片づけ術 断捨離_著:やましたひでこ

著:やましたひでこ
マガジンハウス

\1260/191ページ
発売日:2009年12月17日

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2011/9/1

片づけの発想を根本から変える本の決定版!


 昨年ごろから、巷を賑わせている「断捨離」。本書はそのブームの先駆けである。

 筆者は片づけを「自分とモノの関係性を『今』という時間軸で生きた関係かを判断して取捨選択していく行動」と定義している。この取捨選択は、自分にとって必要ではないモノ(との関係)を“断ち”、自分にとって必要なモノを選択する行動=「断」、とにかく“捨てる”という行動=「捨」、モノの執着から“離れ”、「軽やかで自在な状態」=「離」すなわち「断捨離」の3つの要素で構成されると、説いている。

 また「ここにあるモノが手間暇・時間・労力もかけてそんなに収納に値するものなのか」を読者に考えるよう問いかけている。モノに対してあったのは「愛着」ではなく、実は不要であるにも関わらず捨てられない「執着」だったのではないか、と。「モノは使ってこそ価値があるものであり、モノがあるべきところにあることが非常に重要だ」と著者は考えているのだ。

 この「断捨離」。早速、記者の机で実践してみた。

 机の上には、自分にとって必要だと考えていたものが多すぎて、資料が山積していた。ここで、自分とその資料=モノの関係性をもう一度考え直してみた。すると、そのモノと自分の関係性が既に過去のものとなっており、実際はそのモノ(=資料)に対して"執着"があっただけだったことに気がつく。必要なものはデータ化し、あとは「捨」の行動を実践するのみ。この「断捨離」に基づいて片づけを行った事で、机を見違えるようにキレイにすることができた。

Before After

 「結局『捨てられない=捨てたくない』という意思が働いていることが多く、自分自身の問題」という筆者の言葉が、実際に片づけを終えて説得力があることに改めて気付く。記者のようにモノに執着があるタイプでも発想を変えて実践する事ができた“断捨離”。片づけに悩むそこのアナタ、騙されたと思って一読されてはいかがだろうか?

(山下雄太郎)