500万記事(Justy Finder)の解析でみえた報道の深層

小栗“桃太郎”が戦う鬼の正体はコカ・コーラ?(1)

2015/2/17  1/2ページ

 ペプシ NEX ZEROとコカ・コーラ ゼロ、「どちらが美味しいのか?」―。 放送倫理ギリギリの内容が関心を集め、2014年初めに大きな反響を呼んだペプシの比較CMは冒頭の言葉で始まる。CMでは、500名のユーザーが2つの「ゼロ・コーラ」を飲み比べた結果が明かされる。

PEPSI HPより引用
PEPSI HPより引用

 ペプシのCMなので、もちろん軍配はペプシに上がる。しかし、CMはすべての人がペプシNEX ZEROを選ぶ日までペプシの挑戦は続くという意味を込めた“Forever Challenge”との言葉で幕を閉じる。ペプシは、コカ・コーラに勝ってもなお挑戦者という立場だ。


王者が他者をおとしめるような行為を行えば当然、反感を買うだろう。挑戦者だからこそ、このような挑発的な比較CMを放送できる。しかし、ペプシは本当に挑戦者なのだろうか。少なくとも今回のCMで、ペプシNEX ZEROはコカ・コーラゼロに「勝った」。


商品名の露出は両社互角

 コカ・コーラは商品名であり、社名でもある。「日本コカ・コーラ株式会社」の下に「北海道コカ・コーラボトリング」など各地にグループ会社が存在する。また、競泳選手・北島康介などは日本コカ・コーラの所属。所属選手らが報道では取り上げられる際、多くの場合は「北島康介(日本コカ・コーラ)」などのように選手名と同時に社名も報じられる。その影響もあってJusty Finderでは、「日本コカ・コーラ」のワードだけでも4635本登場していた。


 一方のペプシは現在、サントリー食品インターナショナルの商品名の1語句だ。当然、メディアへの露出は社名に比べるとだいぶ少ない。「ペプシ」の登場本数は323本で、「コカ・コーラ」には遠く及ばない。ちなみに社名である「サントリー」の登場は、9,000本に上る。


 では、商品名はどうだろう。報道される際の両商品名は、「ペプシネックスゼロ」や「ペプシ ネックス ゼロ」「コカ・コーラゼロ」など表記が統一されていなかった。


 そこで、最も多く使われていた名称で比較をするが、ペプシの「ペプシネックス」は31本、対するコカ・コーラの「コカ・コーラ ゼロ」も31本で商品名の露出頻度はほぼ互角だった。商品名の露出では、決してペプシの「負け」は読み取れない。


 なお、「ペプシネックス」の登場が最も多かったのは比較CMが大きく話題になる直前の14年2月。別シリーズのCMに「桃太郎」として出演している俳優・小栗旬の話題が多く取り上げられていた。一方のコカ・コーラ ゼロの報道が最も多かった2014年4月は、EXILEとのコラボレーションイベントの第2弾が発表された時期だった。

>>これまでにもあったペプシの比較広告

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