500万記事(Justy Finder)の解析でみえた報道の深層

ゲーム界の王者、モバイルに屈す(1)

2015/2/17  1/2ページ

 日本のデジタルゲーム文化は、初期の頃こそ欧米からの輸入から始まっているものの、40年にわたり独自の発達を遂げ、欧米とは全く異なる進化を歩んでいる。マニア化と大衆化を交互に繰り返しながら国内でじわじわと広がり続けた結果、40歳以下で1度もデジタルゲームをしたことがないという人間を見つけるのは非常に難しいだろう。


 そんなゲーム業界・2014年は特異な年になった。


モンスター 対 妖怪

 2014年のゲーム業界を大きく揺るがしたのが「妖怪ウォッチ」の台頭だろう。妖怪ウォッチは、主に低年齢層をターゲットにしたゲーム。日常にひそむ妖怪と友達になり、強敵と立ち向かう。Justy Finderが2014年中に収集した妖怪ウォッチのゲームに関する記事(ゲーム以外のものは取り除いた)は1013本。


 低年齢層向け、妖怪を集めるというコレクション要素、対戦など「ポケットモンスター」と共通の要素が多い。ほぼターゲット層が被っているだろうポケットモンスターの記事本数は963と拮抗していた。


 2014年は、ポケットモンスター、妖怪ウォッチともにナンバリングのタイトルを出し、映画1本を公開している。アニメ放送も同等に行われたため、宣伝効果はほぼ互角だったと言えよう。その戦いを僅差であるが新参の妖怪ウォッチが制している。


 とはいえ、流行語大賞にも選ばれノリの乗っている2014年内における勝負でも妖怪ウォッチは、ポケモンに大差をつけることは適わなかった。さすがポケモンの貫録と言おうか。2015年も「妖怪 対 モンスター」の戦いは目が離せない。


王者モバイルに屈す

 ゲームと言えばドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーを思い浮かべる世代も多かろう。ドラゴンクエストと新作が発売されるたび、社会現象を起こすほどのビックタイトル。ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーはまさに専用ゲーム機ソフトの代名詞と言える。2014年のドラゴンクストの記事数は1207本、ファイナルファンタジーは1572本だった。

ドラクエは2014年もタイトルを発表しているが…。

 一方、スマートフォンで出来るゲーム「アプリゲーム」「モバイルゲーム」の台頭が言われて久しい。アプリゲームで最も話題性のあったタイトルはパズル&ドラゴンズで1382本、次席がモンスターストライクで1069本と、ドラクエ、FFと比べてもそん色がない。


 ところが、このドラクエ・FFの2タイトル。実は専用ゲーム機のタイトルながらモバイル関係の記事が非常に多い。ためしに除いてみると…ドラゴンクエストが949本、ファイナルファンタジーが1134本まで減ってしまう。双方とも30%近くがモバイル関係の記事になっていることがわかる。専用ゲーム機のタイトルとして勝負した場合、双方ともパズドラ以下の記事数になってしまうのだ。


 専用ゲーム機ソフトの王者としてあがめられていた2タイトル。しかし、もはやモバイルなしでは、パズドラやモンストに勝つことができないほどまで話題性が落ちてきているとも言える。

>>次に来るのは…アナログゲーム…だ…と…!?

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